1970年代、海外とはアメリカを指し、留学とはアメリカに行くことを指した。
そんな時代にSISのドイツ、英国、イタリア、デンマーク、フィンランド、オランダに要請され、共同出資で1974年に「United
Travel Service(UTS)英国」を設立した。SIS日本支部代表である池野は役員としてUTS英国に所属し、SISからUTSへと活動の重心を移すことになる。日本とヨーロッパ6カ国で構成されたUTS英国は、ヨーロッパと日本の学生に向けた英国留学プログラムの開発・・紹介を目的としていたが、ヨーロッパの学生はともかく当時の日本人学生には余り興味を抱かせることはできなかった。だが、UTS英国の役員としての活動は、留学プログラム提供者の視点で留学事業を考えるきっかけとなった。また世界のマーケットで求められる語学研修プログラムを開発するという経験が、後にオックスフォード国際教育カレッジの創設に非常に有益になったのはいうまでもない。
1970年代の日本では、振り返ってみると留学斡旋ビジネスは事業として成立しえない時代だった。このためUTS英国・SIS日本の活動は経済的困窮を極めた。そのような状況のもとで池野の事業継続の原動力となっていたのは、日本人が訪れないヨーロッパの各地や、まだ日本では誰も提供してない留学プログラムを開拓、提供しているという心意気のみだったと言えるだろう。
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